工場でよく聞くグランドパッキンとは漏れ止めの為の太い紐です。今回はグランドパッキンについて紹介する。
目次
目的・材質
摺動・回転機器の接液部に挟む事で機器の隙間から大気側に漏れ出る液を封止するために使用する。
技術スタッフとしての注意点
グランドパッキンは電動機の摺動・回転する部分に接するため削れていき、漏れ量は増えていきます。そのため増し締めと言い、グランドパッキンをねじで締めグランドパッキンを押しつぶし漏れをせき止める必要がある。
グランドパッキンは締めすぎず、大気側に1分間に数滴漏れるぐらいが適正と言われます。これは摺動・回転部の摩擦熱を除熱するためである。
グランドパッキンは摺動・回転部に接するため削れる可能性があります。しかし基本的には、圧力のかかっていない大気側に漏れ出す液と一緒に出ていく。
しかしグランドパッキンを増し締めしすぎると、大気側への漏れがなくなりプロセス側へのコンタミの可能性がある。
なんでもやりすぎは良くないということだ。
技術スタッフが調査すべき事
グランドパッキンからの異物コンタミが疑われる場合は以下の調査を行う必要がある。
1.グランドパッキンの素材
2.グランドの増し締め頻度
3.ポンプの内部状態
以上